令和6年度定期総会における宣言及び決議

   宣   言

  豊かな自然に恵まれた群馬県の町村は、国土保全や脱炭素化はもとより、国民生活にとってかけがえのない水や食料を安定的に供給する公益的機能を果たすとともに、住民と行政との距離が近い長所を活かし、住民の誰もが居場所と出番がある幸福度の高い理想の自治体への道を着実に歩んでいる。

 また、安全・安心の拠り所となる「ゆとりのある生活空間」が充分にあり、自然景観や温泉に恵まれた本県の町村は、その魅力が格段に高まっており、移住先としても期待されている。

 一方、地球温暖化による自然災害を頻発化させないためにも、脱炭素社会の実現は必須である。本県の町村は再生可能エネルギーをはじめ地域資源の宝庫であり、環境との調和・共生を図りながら、その潜在力を最大限に活かすことは、地方創生を推進する観点からも極めて重要である。

 我々群馬県の町村長は、相互の連携を一層強固なものにしながら、移住者の増加等による東京一極集中の是正及び脱炭素社会の実現に向け、地域特性や地域資源を活かした住民の幸福度をさらに高める施策を展開し、災害に強い安全・安心な郷土づくりを進めるとともに、町村のこどもたちが我が町・我が村に愛着と誇りを持てる町づくり・村づくりに全力で邁進すること、将来も安心して暮らせる持続可能な地域社会を作り上げていくために全力を尽くすことをここに誓う。

  

 以上、宣言する。

 

  令和7年2月18日

 

                              群馬県町村会定期総会

 

 

   決   議

 

 町村は、文化・伝統の継承はもとより、食料の供給、水源かん養、自然環境の保全等、国民生活にとって極めて大きな役割を果たしている。

 このような国民共有のかけがえのない財産であり、日本人の「心のふるさと」でもある町村を次の世代に引き継いでいくことが、我々町村長の責務である。

 そのためには、町村が、財政力を高め、東京一極集中の是正と地方創生の推進による分散型の国づくりに取り組み、都市と農山村が共創する持続可能な社会を確立していくことが必要である。

 よって、都市と農山村が共創する安全・安心で持続可能な社会の実現に向け、町村が自主的・自立的に様々な施策を展開できるよう、政府及び国会議員各位におかれては、下記事項の実現を図るよう強く要請する。

 

 

一.人口減少に歯止めをかけ、少子化対策をさらに強化するとともに、地方創生を強力に推進し、東京一極集中の是正と分散型国づくりの実現を図ること。

一.全国的な防災・減災対策、国土強靱化を推進すること。

一.実効ある経済対策による地域経済の再生を図ること。

一.町村にとって最重要課題である地方交付税等の一般財源総額を確保すること。

一.地方分権改革を推進すること。

一.自治体DXをはじめとするデジタル化施策を推進すること。

一.都市と農山村の共創社会を実現すること。

一.農業関係予算の増額、食料・農業・農村政策の一体的な推進による持続可能な地域社会の実現を図ること。

一.森林整備の促進と国産木材の需要拡大等を通じた林業の振興と山村の活性化を図ること。

一.地域からの脱炭素化を推進すること。

一.地域の実情に応じたこどもたちのための学校部活動改革を実施するとともに、指導者を確保すること。

  

 以上、決議する。

  

  令和7年2月18日

 

群馬県町村会定期総会

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