「群馬自治」連載 パソコン活用法 第12回目 平成13年10月号

  

市民と行政の協働における市町村ホームページの役割

 梅 村  透

 平成12年度の「国民生活選好度調査」結果によると、国民の4人に3人は、社会の一員として何らかの形で社会の役に立ちたいと考えています。また、ボランティア活動への参加意欲調査では、「今後ボランティア活動に是非参加してみたい」、「機会があれば参加してみたい」と回答した人の割合は、合計で65%もありました。
 最近、市民と行政の協働ということがよく言われます。明治以来公共サービスは行政が一手に担当してきましたが、現在の社会や経済の閉塞状態を切り開き、ゆとりと豊かさを実感できる市民社会を築くためには、非権力的行政サービスやその他の公益サービスを出来る限りボランティアやNPOに任せる必要があります。ボランティアやNPOが創意工夫して提供するサービスの有用性が認められてきましたし、ボランティア活動が地域における暮らしの豊かさを高めるために大きな貢献をなし得るからです。そして何よりも、ボランティアやNPOのメンバーは、「自己実現」や「公益に貢献し認められる喜び」という人の幸せにとってとても大切なものを得ることができるからです。
 ところで、今までの行政は、住民を客体としてとらえ、市民のボランティア活動による「自己実現意欲」や「公益に貢献し認められる喜び」には気付かなかったのではないでしょうか。
 そこで提案ですが、公益に貢献したい市民の「自己実現意欲」や「公益に貢献し認められる喜び」に応えるため、さらに市民から創造的な提案を引き出すため、ボランティアやNPOに担当してもらいたい非権力的行政サービスやその他の公益サービスのボランティア募集情報を市町村のホームページに掲載してみてはいかがでしょうか。市町村のホームページには、市民と行政の協働の仲介役としての機能もあります。
 実例として、埼玉県秩父市では、「バーチャル観光ボランティアガイド制度」により、市のホームページに寄せられた観光に関する問い合わせのうち、行政として回答しにくいものを、ホームページにより募集した市民ボランティアガイドに転送し、回答してもらっています。インターネットを利用した市民と行政の協働であり、素晴らしいアイデアだと思います。(群馬県町村会事務局職員)

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