おすすめの一冊 44

体温を上げると健康になる
齋藤真嗣著 サンマーク出版

 「健康な人で1日約5,000個のガン細胞が新たに発生し、免疫細胞が毎日それを攻撃している。」去る5月11日に群馬県町村会が事務局として開催した関東町村会トップセミナーにおける講演『なぜ体温を上げると健康になるのか』の講師、ガン治療専門クリニック「瀬田クリニック東京」副院長の齋藤真嗣氏の同講演における説明です。焦げた肉や魚には発ガン性物質があるとか、ワラビを食べ続けると良くないなどと言われていますので、発ガン性物質を食べなければガン細胞は発生しないと誤解していました。

 今回のお薦めの一冊は、『体温を上げると健康になる』齋藤真嗣著(サンマーク出版)です。齋藤氏の説明によると、さまざまなストレスを原因として、この70年間で日本人の平均体温が0.7度〜0.8度低下したそうです。体温は免疫力に非常に大きな影響を与え、体温が1度下がると免疫力は30%も低くなり、ガン細胞は35度台の低体温のとき最も活発に増殖するとのこと。逆に体温が1度上がることにより免疫力は5倍から6倍高くなるそうです。低体温が免疫力の低下を招くのとは反対に、体温の高い状態を意識的につくりだしていけば、免疫力を高め、細胞のダメージを回復させることでホルモンバランスを整え、健康維持機能を正常な状態に保つことができるそうです。
 そして、体温を恒常的に上げるには、適切な食事と睡眠はもとより、最大の熱産生器官である筋肉を鍛える運動が必要だと説明しています。有酸素運動としてのウォーキングやランニング、無酸素運動としての腕立てや腹筋を推奨しています。ネギ類、かぼちゃ、じゃがいも、トマト等の野菜を毎日食べ、シャワーではなく毎日風呂に入り全身を暖め、部屋を真っ暗にして7時間前後寝る。これらの生活習慣によりストレスによって心と体に受けたダメージを回復できると解説しています。
 齋藤氏の講演を聞いた次の土曜日、早速、畑にかぼちゃとミニトマトの種を追加蒔きしました。機械化されていないので、スコップによる耕耘と鍬による畝立て。適度にハードな有酸素運動と無酸素運動です。爽やかな5月の空気の中で赤城や榛名に見られながら何も考えずに行う農作業、至福のひとときです。人力農法によりネギやじゃがいもをはじめ多種類の野菜を作り、自然や大地に癒され、新鮮無農薬野菜をおいしく食べる。体温を上げ、免疫力を高めることになると思います。そして、都会人の「健康」「農」「食」への関心が高まる中で、この小規模な人力農法には、近隣農家の「あたたかい人情」という都会ではいくらお金を出しても買えない、経験できない「心の体温」を上げる特効薬もありますので、都会から町村への移住者を増やすヒントがあると確信しました。(U)