子 供 達 に よ り 良 い 村 を

嬬恋村長 松 本  先    

天が与えた環境を将来に>
 私の住む嬬恋村は群馬県の西に位置し、県内で3番目の面積を持ち雄大な自然に恵まれた村です。温泉が豊富で、スキー場やゴルフ場も多くあり1年を通じて観光客が嬬恋村を訪れております。気候は北海道の札幌とほぼ同じでキャベツの生産日本一の村です。天が与えてくれた素晴らしいこの環境を、美しいまま将来に伝えていきたいといつも考えております。そのことが必ず村の振興、発展につながると思うからです。

花いっぱいの美しい村を>
 平成7年5月、私は現職を拝命いたしましたが、取り組んできましたいくつかのことについて申し述べさせていただきます。平成10年12月「美しい村づくり条例」を制定いたしました。自然豊かで環境美しいこの村を象徴するのは花です。住んでうれしい村づくり、訪ねてくれた方々に喜んでいただける村づくりをしようと、「花いっぱい運動」に取り組んで参りました。子供たちからお年寄りの方々まで多くの人々の参加により年々盛んになっています。これからも「花いっぱい美しい村づくり」を進めていきたいと思っています。

<行政も変革し情報を公開>
 平成9年3月「情報公開条例」を制定いたしました。戦後半世紀を過ぎて政治、社会、行政、企業あらゆる分野で見直しが求められ変革を迫られています。世の中を変え、時代を進めていく時は政治も行政も主権者である住民の手に帰すのが民主主義の基本ではないかとの考えに立ち、行政情報の公開制度を取り入れました。行政に関することを何でも知ることが出来るという事はとても良いことです。公共事業にまつわる不祥事が各方面で起きていますが、私の村では情報公開条例の制定を機に様々な改善を進めてきました。本年四月からは入札時の予定価格を事前公表することとし実施しております。今後とも歴史の流れに沿った行政運営をしていくことを基本として、改善、改革を進めていこうと考えています。

<女性の参加を積極的に推進>
 女性の参加を積極的に進める中で男女共同参画社会を築くことが出来ると思います。ここ数年各種委員会等への女性参加を意識的に進めて参りました。徐々にではありますが年々増えております。農業委員、教育委員、公平委員、情報公開制度審査委員等々です。女性職員の管理職登用も年々増えております。「天の半分は女性が支えている」という言葉に象徴されるように、男女があらゆる場面で協力して力を発揮できる組織や地域をつくりあげていきたいと思います。

<成果が見える行政改革>
 嬬恋村の行財政改革の取り組みは平成8年より準備を始めましたが、平成11年8月より実施しています。課の統合を行い15課を現在は12課といたしました。職員数は平成9年には210名でしたが、平成14年4月現在195名となり7%マイナスとなりました。
 各種事業や補助金、各種手当の見直し、納税組合奨励金の廃止等々各分野でこれまでのやり方を見直ししています。

<出来るところからひとつずつ改善>
 村営施設の民間委託化も出来るところから進めています。今年4月から開設された「特別養護老人ホーム」も民間の方々の力によって建設され、運営が始められましたが、良かったと思っています。
 これまでやってきた行政の仕組みや施策のあり方等ひとつひとつ見直しをして住民の期待に応えていきたいと考えています。

<世界に目を向け自立できる人へ>
 21世紀は心の時代と言われています。次代を担う子供達が大きな変革と、グローバル化の進む時代を生きていくには、世界や周囲の変化に柔軟に対応していくことの出来る幅広い目、大きく豊かな心を持つことが大事だと思います。自らのアイディンティティーをしっかり持ちながら、地域社会や世界に目を向け自立していける人として成長して欲しいといつも願っています。次代を生きる子供達により良い地域、社会を引き継いでいけるようこれからも微力を尽くしていきたいと思っています。

(広報『群馬自治』平成14年7月号掲載)