21 世 紀 を 迎 え て
〜地方分権時代での自立〜

群馬県町村会長 針ヶ谷 照 夫    

 新年あけましておめでとうございます。
 いよいよ21世紀を迎えました。
 ちょうど100年前の1901年(明治34年)1月2・3日付の報知新聞が「20世紀の豫言」といった興味あるものを掲載しています。
 例えば無線電信電話が一層進歩して、東京からロンドン、ニューヨークにいる友人と自由に対話できるとか。東京の新聞記者が編集局にいながら電気力によってその状況を写真、それも天然色で現像できるとか。実によく予言したものだと感心させられます。
 もっとも砂漠の沃野化とか、暴風雨を未然に防ぐとかなどの自然を人間が支配・克服するという予言はいまだ困難な状況であり、その難しさを思い知らされますが、いずれにしても100年前の人たちが科学技術の進歩に大きな期待や夢を持っていたように思います。
 さて、迎える21世紀はどういう世紀になるのか。この地球が、あるいはわが国が100年後一体どうなっているのか。さまざまな予測はされてはいますが、その予測たるやどうも夢や希望が持てるようなものは少ないようです。
 森林の伐採や地下資源の枯渇、それらによって引き起こされた地球温暖化の問題、大気や水の汚染、そして爆発的に増え続ける人口と食糧問題など、100年前とは違って悲観的な要素が多すぎるような気がしてなりません。
 かかる状況の中で各自治体とも新しい年、新しい世紀を迎えましたが、情報公開や行政評価など、地域住民の行政を見る目も厳しさを増しています。加えて年一年と困難な地方財政の中で少子高齢化社会の到来、そして介護保険の取り組み、地方分権時代にあっての自立をどう図ってゆくか、また今年は市町村合併の重圧が一段と促進されそうです。
 各町村とも多難なスタートとなりそうですが、国民にとって一番身近かな存在である地方自治体に寄せる期待は、より高まってくるものと思います。地域住民に少しでも目標や夢が持てるようお互いに頑張りたいものです。
 それぞれの町村の大いなるご発展、皆さまのご活躍、ご健勝をお祈りしあいさつといたします。