「努力すれば必ず報われる」
  

 

 
   

群馬県町村会長(板倉町長) 針ヶ谷  照 夫   

 

  

 新年あけましておめでとうございます。
 皆様には、それぞれ御健勝にて新春をお迎えのこととお喜びを申し上げます。
 さて、市町村合併問題も大詰めを迎え、本年4月からは、群馬県も12市27町村ということになります。合併するにせよ、自立の道を進むにせよ、厳しい財政状況の中でまさしく正念場を迎えたという思いがいたします。かかる状況の中で私は、大切なことが3つあるような気がいたします。
 一つは、やはり財政の問題です。最近、財務省サイドからは、『破局のスパイラル』という言葉が使われるほど我が国の財政は、深刻な状況であり、このことは今後、国民や地方自治体に大きく重くのしかかってくるのは必至であります。苦しいところですが、これまで以上の行財政改革に取り組まなければと思っております。
 二つ目は、地方自治体が今団結をし、声を出すべき時であろうと思っております。
大局的に見た場合、やはり今『国の在り方、地方の在り方』が問われていると思います。近年、国からは『都市の重視・効率論』が聞こえてまいりますが、私は地方、そして農山村の役割は、極めて重要であろうと思っています。
 信州大学自然保護講座編「自然保護を考える」の中に、こんな実験話が出てまいります。ある容器にブドウ糖液を入れ、細菌を一滴落とし、密封して暖かい場所に置く。始めのうちは、細菌にとって絶好の環境なので、どんどん分裂して増えていく。しかし、何時間かすると増え方が次第に鈍くなり、ついに1匹残らず死滅してしまう。これは、資源のブドウ糖が食いつぶされ、排泄物は蓄積して環境条件が悪化したからである。
 それでは、どうすればよいかという実験で今度は、細菌群だけではなく、藻の仲間や数種類の原生動物、グッピー等を入れてみると、お互いの共存関係がうまく結ばれ、環境の汚染はなく、生物は長く存続するそうです。
 このことからも判るように、多様性ということは、極めて大切であり、人間社会も効率論一辺倒でなく、食糧・水・森林等、多様性の機能を有する地方・農山村にもっと目を注ぐべきであろうと思っています。
三つ目は、どんなに苦しい状況があるにせよ、やはり夢や希望を持ち、特色あるまちづくりをしたいということであります。
 私の町でも昨年、町制施行50周年を迎え、この際、原点に立ち帰り、我が町の最大の特色である『水を活かしたまちづくり』、『人材を活かしたまちづくり』を宣言いたしました。
先人達は、今よりももっと苦しい困難な状況を克服してきた訳であります。努力をすれば必ず報われると思っております。
 群馬県町村会も、町村数が激減して苦しい一面もありますが、こういう時だからこそ、少しでもお役に立たなければと思っています。
 終わりに、それぞれの町村の御発展を念じ、御挨拶といたします。