群馬県町村会長(板倉町長) 針ヶ谷  照 夫   

 

  

 新年あけましておめでとうございます。
 平素皆様に本会の行っております政務活動、各種共済事業等に多大な御協力をいただいており、先ずもって感謝申し上げます。
 それにしても昨年は実に様々なことがありました。特に自然災害の多かった年で、相次ぐ台風の襲来に加え、10月には新潟県中越地震が発生、大きな被害を被りました。私も過日、被災地を訪れましたが、その復興の困難な状況を見るにつけ、自然災害の恐ろしさを改めて認識いたしました。被災地の皆様に心からお悔やみとお見舞いを申し上げる次第です。
 「天災は忘れた頃にやってくる」とは物理学者 寺田寅彦の有名な言葉ですが、「災害大国日本」と言われるように、これらの災害は決して他人事ではありません。地域の安全は地域で守るといった自主防災組織等の取り組みが今後の大きな課題となりそうです。
 昨年はまた、予想だにしなかった地方交付税等の大幅な減額により、財政面で苦しんだ年でもありましたが、同時に三位一体の改革により大きく揺れ動いた年でもありました。
 三位一体の改革につきましては、去る8月、3兆2千億円程度の地方六団体の共同案が総理に提出されましたが、結果的には大きく後退してしまった感があります。
 それでも一つの大きな突破口になったと評価する人もおりますが、私は国と地方の役割、権限移譲、税源移譲といった大事な原点を見失ってはならないと思いますし、加えて私ども町村会にとってより切実な願いであります地方交付税の確保に向け、より一層の運動、努力が必要であろうと思っております。
 更に昨年は、市町村合併の特例法の期限が迫る中、これにどう対応するか多くの町村が悩み苦しんだ年でもあります。
 全国の町村の中には、「このままでは財政がもたない。だからやむを得ず合併するんだ。」というあきらめムードの中で合併を選択したところもあると聞いておりますし、その選択を巡って町や村が真っ二つに割れ、お互いに反目し合うという悲しい現実もあったと聞いております。
 私は合併で大切なことは、相互の信頼関係、その地域の将来展望も含めた希望の持てる合併でなければならないと思っており、より一層の努力が必要であろうと思います。
 一方、県内でも自立を目指す町村もあると聞いております。群馬県町村会としてもできる限りの力になれればと思っております。ただ現実的に町村会もかなりの会員減が予想されます。今後の町村会のあるべき姿をしっかり見極め、新たな構築が必要かと思っております。是非皆様の御協力をお願いする次第です。
 いつも申し上げていますが、国の方からは、市場原理、効率主義といった声が聞こえてまいります。しかし、地方において大切な原点は、自然との共生も含めた皆で支え合う「協力社会」でなければならないと思っております。今年は昨年に比べ、更に困難な状況も考えられますが、皆で協力し合ってこの困難な状況を克服していきたいと思っております。皆さんの御協力を重ねてお願いする次第です。
 終わりに各町村の御発展と、皆々様の御健勝をお祈り申し上げ御挨拶といたします。