平成の名水百選と森林セラピー

上野村 黒澤 旨志

森林浴という言葉を耳にするようになってから30年近く経つと思いますが、森林浴から一歩進んで、森林の持つ癒しの効果を医学的に解明し、森林を利用して心身の健康維持・増進、疾病の予防に活かそうとする試みが森林セラピーです。
 本村には村の面積の95%を占める広大な森林があり神流川の源流部である『中の沢源流域』を森林セラピー基地として認定を受け、セラピー事業を行っています。
その内容は、森に精通したセラピーガイドの案内により、自然散策路内の森をゆっくりと散策しているうちに心と体が癒されるというものです。渓流沿いの散策ではマイナスイオンを感じ、また「しおじの木」のぬくもりにも触れていただきます。昼食は健康に配慮し地元の食材を使ったセラピー弁当を用意しております。森の中で過ごしていただき、ほどよい疲労感につつまれた後は日帰り温泉施設「しおじの湯」で温泉入浴を楽しんでいただき一日のメニューが終了となります。

 『中の沢源流域』は、平成20年に平成の名水百選に選ばれた神流川源流の一部であり、きれいな水を作り出し、やがて清流となった川にはイワナ、ヤマメがすみ、渓流釣りで賑わっています。上野村は、竹下内閣当時のふるさと創生資金を、合併浄化槽設置事業に充て、以後きれいな水を下流域に流し、最上流部の村としての責任を果たすべく努めてきました。今後も森林セラピー事業を実施していく中で森林の持つ公益的機能をPRし、清流のふるさととも言える神流川の流れを後世に残しつつ、下流域の皆様に対し、豊かな森の恩恵を与えることが出来ればと考えております。
 是非みなさんも森林セラピー体験をしてみてはいかがでしょうか。
  
(広報『群馬自治』平成25年4月号掲載)