今 こ そ 心 を 一 つ に

片品村 戸丸 徳子

月11日午後2時46分、三陸沖を震源とするマグニチュード9.0の巨大地震が発生した。関東大震災のマグニチュード7.9を上回り、国内最大規模の巨大地震。東北から関東にかけての広い範囲で津波も発生し、家や車が流される映像がテレビで毎日のように放映されていた。この映像を見るたびに被災地から遠く離れたこの地の私たちまでが精神的に不安定になってくる。テレビの向こうの映像ですら人を傷つける。いまも惨状の真っ只中にいる被災者の方たちは、どうやって身を守るのだろう。今もこれから先も何年間も、恐怖や悲しみの記憶と向き合っていかなくてはならないだろう。中学校が避難所になっている地域もあったが、この学校から生徒たちは毎日、一切が流された街を見ながら学校生活を送ることになる。がれきの中には、ランドセルやくつなどの日常品もあり、震災前の普段の生活を送っていたときの証を目の前に突きつけられながら、日々暮らさなければならない。こんな体験をした子どもたちはどんな大人になっていくのだろうか。心のケアが必要だと思う。震災から3ヵ月以上たつが避難者は12万人以上に及ぶという。

 片品村にも震災と原発事故で避難生活を余儀なくされた福島県南相馬市の方々が宿泊施設で避難生活を送っている。尾瀬の郷片品で、心を休めて、すこしでも元気を取り戻してほしいと願うばかりです。
 何種類ものACジャパンのCMの中で、印象的な宮澤章二氏の詩「行為の意味」の中の一節。
 「心はだれにも見えないけれど心づかいは見える。」
 「思いは見えないけれど思いやりは見える。」
 日本中が心を一つにして、助け合うべき今だからこそ、この詩がしみじみと心に染み通る。
(広報『群馬自治』平成23年7月号掲載)