祈   り

勢多郡東村 山 本   勉

昨年はいろんな意味において波乱に満ちた年であったように思う。
 外国に目を向ければ、日常的に繰り返されるテロの惨劇、また、国内に目を転じれば大型台風の度重なる襲来、新潟・福井などの集中豪雨災害、新潟県中越地震災害等があり、被災された方々に心からお見舞いを申し上げるとともに、一日も早い復興を心から願うものです。
 更には、幼い子どもの虐待事件、インターネットを介しての集団自殺、児童による同級生殺人事件と、日本社会の歯車が狂ってしまったような気がしてならない。
 いつからこんな世の中になってしまったのだろう。人間が物質のみの豊かさを求める余り心の豊かさを忘れ、本当の人間の幸せを見失ってしまったのではないか。
 しかしこんな中でも喜ばしいこともありました。それはアテネで開催されたオリンピック・パラリンピックでの日本人選手の活躍です。特に身体に障害を持ちながらのすばらしい活躍にはとても感動させられました。
 私は、自分の都合で時として神に祈り、クリスマスにはケーキを買って俄クリスチャンになり、また、お盆には仏壇にお線香を手向け先祖の霊を弔います。

 初詣や交通安全・家内安全の祈願には、自分の菩提寺と違う宗派の寺や信仰する神様と違う神が祭られた神社へお参りし、車には、全国各地の神社仏閣の交通安全のお札がかかっていたりします。氏神様が知ったら(多分知っている)さぞかし怒るだろうと思います。
 そんな私に神の罰が当たったのか交通事故に遭ってしまいました。私のちょっとした不注意で多くの方に多大な迷惑をかけてしまい、深く反省しているところです。不幸中の幸いとでも言うのでしょうか、神様のお慈悲があったのでしょうか、車は2台とも大破してしまいましたが、私も相手の方も身体は無傷で済みました。ただ、事故の瞬間、私は頭を強く打ったため事故の記憶が全くありません。
 新しい年を迎え、常日頃の不信心を深く反省し、日常の忙しさにまぎれて、ともすれば神の存在を忘れがちであるけれど、時には静かに神に祈り、家族一同で平凡に暮らせる毎日を、幸せと感じながら生きていきたいと願う今日この頃です。

(広報『群馬自治』平成17年1月号掲載)