介護のあるべき姿を学ぶ

中 之 条 町  真  庭    章

「制度施行まで、もう1年もないのか」。これが私の口ぐせだ。
 昨年4月、介護保険の準備に向けて真新しい机に向かっていた。しかし、何から手をつけてよいりか分からず、ただがむしゃらに関係書籍を読みあさっていた。
 そんな時、市町村アカデミーの研修があり、わらにもすがる心境で申し込んだ。全国から58人の担当職員が参加。研修科目は、「地域福祉サービス」で、8日間の集中講義だった。連日、朝の8時半から午後5時まで研修。この間、外出禁止。さらに、このうち3日間は、タ食後の時間を使い、8人1組でグループをつくり、就寝時間直前まで課題演習を行った。
 私たちのグループは、「介護保険料の考察」というテーマを設け、施設整備の進ちょく状況や、高齢化率などについて参加者から聞き取り、それを基に具体的な保険料を算出した。この結果、介護にかかる保険料が、環境にいかに左右されるかということが分かった。

 昼の研修と夜の課題演習は厳しい日程だった。たが、介護保険が万能ではなく、在宅の家族の介護こそ大切であるという、介護のあるべき姿を学ぶことができたのは大きな収穫だった。同時にグループの仲間とは研修解散後も連絡を取り合い、同じ仕事に携わる「同士」として強い絆ができた。かけがえのない財産である。
 平成11年度は実態把握やデータの分析に追われ、口ぐせに拍車がかかる始末だが、この経験を生かし、万全の態勢で実施できるよう頑張りたい。
(広報『群馬自治』平成11年7月号掲載)