私 の 一 期 一 会

南 牧 村  石 井  悦 子

自分の仕事に自信と誇りを持つことは、自分の住んでいる村をまず知って、好きになること。そして、住んでいる人が村に誇りを持ってくれるために広報紙に何ができるかを追究し続けたい…
 「広報なんて、文章を書いて写真をちょっと入れて…」それくらいに考えていた私が、何か違う、と感じたのは、担当して3年目の研修会で全国の広報担当者と出会ったことからだった。そこは、初対面の私を受け入れてくれる懐の広さがあった。夜が更けても延々と続く広報談義に圧倒され、広報の話で何でこんなに熱くなれるのかが不思議であり、私から見れば完璧なまでの広報紙をさらに≠ニ追求する熱意に、一種のカルチャーショックを受けた。冒頭に書いた言葉は、そのとき出会ったある広報担当者が語ってくれた言葉だが、今までの自分の考えを打ちのめされたようで、感動というよりもショックだった。その熱意に少しでも近付けたらという思いで、今日まで広報紙に携わってきたような気がする。

 私が広報紙を担当するようになって9年目を迎えたが、この間、悩んだり、落ち込んだりしたことも多々あった。その都度、全国から届く広報紙やそれに添えられた手紙に何度も何度も励まされ、人と人とのつながりの温かさに支えられてきた。役場の一職員である私が一生のうちに出会える人は限られている。「一期一会」という言葉があるが、まさにこの「広報」という仕事が私にとっての「一期一会」だったのではないかと今思う。
(広報『群馬自治』平成11年1月号掲載)